製品概要


IMRT 胸部ファントム
CIRS IMRT胸部ファントムは、人体の胸部の形状および密度を再現した胸部症例の線量検証用ファントムです。
臨床条件に近い不均質における線量検証が可能であることによって、CT値密度変換テーブルや線量計算アルゴリズムの精度評価を含め、コミッショニングや線量検証に適したデザインとなっています。
電離箱線量計を挿入可能な水等価インサートにより、ファントム内の複数位置の点線量を評価することが可能です。 測定位置は胸部の中心部のみならず複数の位置で検証できるように配置されています。
(TLD、MOSFET、ダイオード等の各種検出器も可)
1cm厚×12に分割されたセクションではフィルムを用いた検証が可能です。
本IMRT胸部ファントムはIAEAのコミッショニングガイドライン(IAEA-TECDOC-1583, 2008)で使用されており、世界的に高い評価を受けている線量検証用ファントムです。
POINT
Point ポイント
- 胸部症例の臨床条件に近い線量検証
- 測定位置を簡便に調整・決定することが可能
- IAEAのガイドラインでも使用
機能・特徴
ファントム材質
ファントム本体の水等価部分はPlastic Water Diagnostic-Therapy(PWDT)で作られています。
肺等価材質については、50keVから25MeVのエネルギー範囲内にて、線減弱係数が実際の肺組織に対して1%以内になるように作成されています。
これらCIRS社独自のファントム材質により、より臨床条件に近い不均質検証が可能です。