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AAPM2018学会参加報告 ~医学物理室より~

2018/7/29~8/2かけて実施された、【AAPM 2018 in Nashville】に参加いたしました。現地で開催された学会の参加レポートを掲載します。

 

【2018 AAPM in Nashville 参加レポート】

今回も様々な演題がありましたが、やはり「Automation」が大きなテーマになっていたと感じました。

Automationも目的によりいろいろな手法がありますが、やはり近年話題となっているDeep Learning関連は、タスクによらずあらゆる分野で積極的に研究されているようです。

アメリカの先端施設では、すでに臨床現場でAutomationが実現されていて、MD Anderson CCではIMRTが輪郭から検証まで最短30分で完了するワークフローができているという報告がありました。
(輪郭:Atlas-based, 計画:Knowledge-based, 検証:Software-based)

非常に印象的だったのは、UT Southwestern の MAIA (Medical AI and Automation)ラボの発表で画像診断、輪郭生成、CBCT→CT変換、MR⇔CT変換、線量予測、線量計算、予後予測という放射線治療に関わるほぼすべての範囲にDeep Learningを用いたAutomationを導入すべく研究を進めているようでした。そして、驚くことにある程度結果を出していました。

日本ではAutomationは「これからそうなっていく」という認識が多いと思いますが、アメリカはすでにある程度技術的に完成されつつあり、「どう使っていくか」の段階にシフトしている、という印象を受けました。

当然、アメリカ国内でも施設差は大きくなっていると思われます。

どのような形で臨床に導入されていくにせよ、Automationはもはや避けられない流れであり、我々も今後どのように戦っていくべきか、日本の放射線治療にどのように貢献していくか、大いに考えさせられました。

その他、SGRT (Surface guided radiotherapy)、アメリカにおける医学物理士の役割、MRIgRTなど様々なトピックが取り上げられており、非常に勉強になった1週間でした。

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