製品概要
Delta4 Phantom+
ScandiDos社製Delta4は円筒形ファントム内のSagittal面およびCoronal面に直交2面の配列型検出器を挿入したIMRT/VMATの線量検証システムです。
直交2面の検出器上には合計1069個のp型シリコン半導体検出器が配列されており、この構造の最たる利点は一度の測定で多くの症例の関心領域(標的・リスク臓器等)の吸収線量分布評価が可能であることです。
方向依存性等も高精度に補正されており、関心領域におけるGy単位の線量分布に対して線量差および位置誤差を効率的かつ効果的に評価可能です。
円筒形ファントム材質には標準のPMMAのみならず、相対電子密度・実効原子番号が水等価なPlastic Water DTが選択可能です。
<関連製品>
・Delta4 HexaMotion
・Delta4 Discover
・Delta4 MR
POINT
Point ポイント
- Sag/Cor面の線量分布を一度で評価可能
- 方向依存性等は補正されており、Gy単位の吸収線量分布を評価することが可能
- 水等価ファントムを選択可能
- 無線での運用が可能
- 電離箱線量計による点線量検証も同時に可能
機能・特徴
関心領域を実測する独自の構造
関心領域を実測し評価することがDelta4の開発コンセプト。
例えば前立腺IMRTではPTVの2断面を一度に評価可能であるのみならずPTVから直腸・膀胱の線量分布の一致度も確認することが可能です。
DVH等への線量再構成を必要とせずに、関心領域を評価可能なことは信頼性と臨床関連性の高い線量検証結果を示します。
検出器は、検出面中心部の20×20cmに配列されており、中心部6×6cmは5mm間隔、周辺部は1cm間隔で検出器が配列されています。
施設に応じて多様な選択が可能
必要に合わせて様々なオプションの選択が可能です。
- VMATオプション
RapidArc照射、VMAT照射の検証が行えます。 - TomoTherapy オプション
TomoTherapyシステムの検証が行えます。 - Halcyon オプション
Halcyonシステムの検証が行えます。 - Veroオプション
Vero 4DRTシステムの検証が行えます。 - ANATOMY オプション
実測を基にした線量再構成により、患者CT画像上に線量をオーバーレイします。 - DVH Professionalオプション
DVHオプションに加えて、ROI毎に線量偏差、gamma解析などが行えます。 - DVH オプション
再計算されたTransverse/Axial線量分布の表示と、各関心領域に対するDVH評価が可能です。 - MachineQA オプション
対称性・平坦度・深部線量・MLC動作(PicketFence)の変動チェックをトレンドグラムとして表示することができます。
ユーザーフレンドリーな洗練されたソフトウェア
Delta4の特徴は、関心領域を実測し評価する優れたコンセプトのみならず、ソフトウェアが洗練されており、非常に使い易いことにあります。
Dose deviationやDTA(Distance-to-agreement)、γインデックスの統計的評価量が数値のみならず、ヒストグラムとして評価可能です。これによって測定線量分布と計算線量分布の一致度を瞬時に解釈することが可能です。
さらには任意位置でのプロファイル評価(赤線:計算線量分布、緑点:測定線量)が可能なことで、線量領域ごとの一致度も評価することが可能です。
これらのデータは患者IDに紐づいており、他のソフトウェアのように、RT-PlanやRT-Doseを別々にインポートする必要はありません。患者リストの中から、患者選択をするだけで上記ソフトウェアを使用することが可能です。
カタログ
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